2023年1月22日まで池袋ジュンク堂で開かれた特別企画展 『一本の線から物語が生まれる』では、ハルタの作家方の直筆POPや美しい複製原画が展示されました。
その他にも会場にはハルタの作家方が影響を受けた本も紹介されており、どれも大変興味深かったです☆
今回はそんなハルタで活躍中の作家10名による「影響を受けた本」について備忘録もかねてまとめます!
興味をもった本はぜひチェックしてみてくださいね☆
(※会場内は撮影OKでした)
「影響を受けた本」一覧
一七八ハチ先生(『虎は龍をまだ食べない。』)
・『サバイバル』さいとう・たかを
・『動物画の描き方』ケン・ハルトグレン
・『冒険者たち』斎藤 惇夫/薮内 正幸
大武政夫先生(『ヒナまつり』)
・『仮想儀礼』篠田 節子
・『空飛ぶタイヤ』池井戸 潤
・『三国志』吉川 英治
樫木祐人先生(『ハクメイとミコチ』)
・『動物のお医者さん』佐々木倫子
・『ガチ恋粘着獣』星来
・『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ/友廣 純
九井諒子先生(『ダンジョン飯』)
・『春にして君を離れ』アガサ・クリスティ/中村妙子
・『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ/上田 真而子
・『幻獣辞典』ホルヘ・ルイス・ボルヘス/柳瀬 尚紀
佐々大河先生(『ふしぎの国のバード』)
・『逝きし世の面影』渡辺京二
・『アイヌ神話集』知里幸恵
・『完訳日本奥地紀行』イザベラ・L.バード/金坂清則
渋谷圭一郎先生(『瑠璃の宝石』)
・『楽しい鉱物図鑑』堀 秀道/門馬 綱一
・『世界一楽しい遊べる鉱物図鑑』さとう かよこ
・『風の谷のナウシカ』宮崎駿
高江洲弥先生(『先生、今月どうですか』)
・『SSイラストメイキングブック水彩』スモールエス編集部
・『中原淳一エッセイ画集2ひまわりみだしなみ手帖』中原淳一
・『ブラックジャック』手塚治虫
長蔵ヒロコ先生(『煙と蜜』)
・『王国』よしもとばなな
・『天竺熱風録』伊藤勢/田中芳樹
・『吸血鬼すぐ死ぬ』盆ノ木至
福田星良先生(『ホテル・メッツァペウラへようこそ』)
・『奈良三智「Yoshitomo Nara self-selected WORKS PAINTINGS」』奈良三智
・『父の詫び状』向田邦子
・『花よりも花の如く』成田美名子
三星たま先生(『夜の名前を呼んで』)
・『ふくろうくん』アーノルド・ローベル/三木 卓
・『ターシャの庭』ターシャ・テューダー/リチャード・W・ブラウン
・『宙の名前』林 完次
一七八ハチ先生(『虎は龍をまだ食べない。』)
『 サバイバル』
大地震で文明がもろくも崩れ去った世界でサバイバル生活を余儀無くされた少年・サトルの物語。
荒々しく描かれる風景や動物たちに一七八ハチ先生は影響を受けたようです。
表紙からもさいとうたかを先生の画力が伺える作品ですね。
(全11巻完結)
『 動物画の描き方』
リス、馬、シマウマ、キリン、鹿、ライオン、ラクダ、ゴリラ、ブタ、トラ、猫、牛、ブルドッグ、グレーハウンド、コリー、キツネ、カンガルー、イボイノシシ、ダックスフンド、ウサギ、ゾウ、クマなど多種多様な動物画が掲載されています。
一七八ハチ先生曰く、特徴を生かしたデフォルメ化の描き方も学べるそう。
動物をより上手に、リアルに描きたい方にはとても参考になる本でしょう。
『 冒険者たち』
ネズミのガンバとその仲間たちの活躍を描いた大人気作『冒険者たち』。
過去にアニメ化もされ、2015年には劇場映画として公開もされた作品です。
挿絵のペン画も見応えありで、シリーズを全制覇したくなる熱い冒険譚。
個人的に先生の解説を読んで気になったので購入しました。
文庫本で手軽に読めるところもいいなと思います。
大武政夫先生(『ヒナまつり』)
『仮想儀礼 』
金儲け目的で創設されたインチキ教団が舞台の小説。
金と信者を集めて膨れ上がり、カルト化して暴走する現代のモンスター「宗教」の虚実を妙なリアルさで描いています。
『ヒナまつり』から感じる狂気はこの小説が影響しているかも?w
柴田錬三郎賞受賞した作品です。
『空飛ぶタイヤ』
『下町ロケット』や『半沢直樹』などヒット作を生み続けている池井戸潤先生の作品。
数多くある池井戸作品の中でも大武政夫先生イチオシの作品らしい。
倍返し系の最高作とのことで個人的に今一番読みたい小説です。
『三国志』
説明不要の人気小説『三国志』
大昔の中国を舞台にした戦記物で、魏、呉、蜀の三つの国の国盗り合戦です。
現代の価値観や倫理観からするとだいぶぶっ飛んだところがあるようで、そのシュールさが『ヒナまつり』に生きているのかも!?
樫木祐人先生(『ハクメイとミコチ』)
『動物のお医者さん』
獣医学部のユニークな仲間とかわいい動物たちの日常を描いた作品。
樫木祐人先生がめちゃくちゃ影響を受けた漫画だと紹介されていましたが・・・超納得!!
何度読んでも面白く、ドラマ化もされたおすすめの作品です。
(愛蔵版全6巻完結)
樫木祐人先生が近年で一番ハマっていると紹介していた漫画。
主人公はルックスの良さで、同級生から一目置かれる女子大生・輝夜雛姫(かぐや ひなき)。
雛姫はとある配信者グループ・スバルにガチ恋中!
本気でスバルと付き合いたいと願う雛姫に、ある日見知らぬアカウントからDMが届き、 雛姫の人生は一変して・・・。
こちらの作品、気になって読んでみましたが登場人物みんなぶっ飛んでて面白かったですw
樫木祐人先生が近年で一番ハマった小説と紹介していた作品。
2021年に本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞し、全世界で1000万部を突破、2019年・2020年にアメリカでいちばん売れた本とのことで・・・とても興味を唆られます。
内容は先生曰くミステリーらしく、2022年に映画化もされたようです。
九井諒子先生(『ダンジョン飯』)
『春にして君を離れ』
優しい夫、子供に恵まれた女性は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていたが・・・
娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。
九井諒子先生曰く、旅の結末が気になって仕方ない小説とのこと。
『はてしない物語』
九井諒子先生が10歳くらいの時に読んだ本。
ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。
その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。
選ばれたのはあかがね色の本を読んでいた少年・バスチアンで・・・!?
国の滅亡と再生を描いたファンタジー作品です。
『幻獣辞典』
九井先生選出の作品は全て海外作家さんの作品でしたね!
『ダンジョン飯』の世界観からも納得の3作品かも?
この辞典は古今東西の想像上の生き物をまとめた本です。
絵も載っているのかと思いましたが中身は活字のみ。
その方が想像力が掻き立てられていいのかもしれない。
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佐々大河先生(『ふしぎの国のバード』)
『逝きし世の面影』
1999年度和辻哲郎文化賞受賞した作品。
近代に物された異邦人によるあまたの文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を根底から問う超大作。
これを読めばより一層『ふしぎの国のバード』が楽しめそうだと思いました。
『アイヌ神話集』
詩才を惜しまれながらわずか19歳で世を去ったアイヌの少女・知里幸恵。
彼女がアイヌ民族のあいだで口伝えに謡い継がれてきたユーカラの中から神謡13篇を選び、ローマ字で音を起し、それに平易で洗練された日本語訳を付して編んだもの。
これを読めばアイヌについての解像度が上がること間違いなし。
『完訳日本奥地紀行』
『ふしぎな国のバード』の主人公・イザベラ・バードが明治日本の旅をまとめた本の完訳決定版。
これを読めば約150年前の日本を知ることができるでしょう!!
渋谷圭一郎先生(『瑠璃の宝石』)
『愛蔵版 楽しい鉱物図鑑 』
渋谷圭一郎先生が特におすすめしていた一冊。
この図鑑があれば中級レベルの鉱物知識が得られるそう!
美しい写真が多く掲載されているので眺めているだけでも楽しそうな一冊です。
2冊目も鉱物図鑑が紹介されていました。
『瑠璃の宝石』1巻でも紹介されたビスマス結晶の作り方が紹介されている本です。
他にも鉱物を使った実験や工作が載っているので挑戦したい人におすすめの本とのこと。
『風の谷のナウシカ』
宮崎駿監督の名作『風の谷のナウシカ』が紹介されていました。
映画で描かれたストーリーのその先も描かれているので、まだ読んだことない方は是非ともご一読を☆
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高江洲弥先生(『先生、今月どうですか』)
高江洲先生がカラー作業の際に参考にしているという一冊。
個性豊かな5名の作家が集結し、和風、少女漫画風の塗り、緻密なリアル系など、様々なタイプのメイキングを収録しています。
また、これから水彩を始めたい大人の方向けの基礎やテクニックも載っています。
大好評の「中原淳一エッセイ画集」第2弾。
雑誌「ひまわり」に掲載された絵と文で、少女のみだしなみ、エチケット、生き方がまとめられています。
高江洲先生がフリルやリボン、スカートのシルエットなどを描く際に参考にされている一冊です。
手塚治虫先生の普及の名作『ブラック・ジャック』も紹介されていました。
確かにブラックジャックとピノコは歳の差ペアで、紫と先生に通ずるものがあるかも・・・!
長蔵ヒロコ先生(『煙と蜜』)
『王国』
この本がきっかけで主人公と同じ名前のサボテンを育てているという長蔵先生w
18歳になった雫石(しずくいし)は自給自足の山の生活を離れ、慣れぬ都会へ。
そこで目の不自由な占い師の男・楓との運命的な出会をしたり野林真一郎との、不倫の恋をしたりして・・・
特別な力を受け継ぐ女の子の物語です。
『天竺熱風録』
伊藤勢先生が描く男性がすごく良いと絶賛していた長蔵先生。
表紙からもいい男なのが伝わってきますね!!
作品の舞台は中国・唐の時代。
8千の唐・チベット・ネパール連合軍を率い、7万超の天竺(インド)軍を打ち破った文官・王玄策の物語です。
『吸血鬼すぐ死ぬ』
アニメ化もされた人気作品『吸血鬼すぐ死ぬ』も紹介されていました。
テンポの良いギャグ漫画で大人から子供まで楽しめる作品です☆
福田星良先生(『ホテル・メッツァペウラへようこそ』)
『奈良美智:SELF-SELECTED WORKS-PAINTINGS』
2014年に作家活動30周年を迎えた日本を代表する美術家・奈良美智。
本書では奈良の代表作である、にらむような目をした頭の大きな子どもの絵の作品群はもちろん、ドイツ留学時代の作品も収録。
2001年以降、日本では絵画作品をまとめた画集は発売されておらず奈良ファン待望の一冊です。
『父の詫び状』
向田作品を読んだことない人にまず読んでほしい一冊として福田先生が紹介していた作品。
昭和の「懐かしい家庭」を卓越した記憶で鮮烈にユーモラスに描く、向田邦子のエッセイ集です。
『花よりも花の如く 』
成田美名子先生を心の師匠と呼んでいる(?)福田先生。
主人公は幼い頃から能の舞台に立っている能楽師・憲人。
舞台の上では天人・美女・鬼にすら変幻自在…魅惑的な憲人の「お能」ライフが描かれています。
三星たま先生(『夜の名前を呼んで』)
『宙の名前 新訂版』
三星先生が本屋で一目惚れし購入したという本。
天体写真と、夜空にまつわる言葉の数々をまとめた永遠の名著。
人気のロングセラーをデジタル化、きれいになって再登場しました。
『ふくろうくん』
おひとよしで、ちょっぴりまがぬけていて、善意あふれるふくろうくんの物語。
見事な絵と語り口の、いぶし銀のような絵本です。
三星先生が子供の頃から好きだという一冊。
『ターシャの庭』
アメリカ、バーモント州30万坪の敷地に咲き乱れる花々、ハーブガーデン、野菜畑、温室、ヤギの放牧場、カヌーで移動する広い池、大木に覆われた森、3000坪のワイルドフラワーガーデンなど、ターシャ自身のイラストで庭の全容を初公開した作品。
見ているだけで癒されそうな一冊です。
終わりに
以上がハルタ作家さんが影響を受けた作品でした!
先生の作品のルーツなどが知れてとても興味深かったです。
読みたいと思いつつもまだ手にできていない作品も数多くあるので、2023年のうちに読破したいなと思います☆
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